30cmキューブ水槽の水量は何リットル?
30cmキューブ水槽の外寸は 30×30×30cm。掛け合わせると 27.0 L ですが、ガラス厚と水位を引くと 23.1 L、底床を4cm敷けば 21.2 L まで下がります。下の計算機で、自分の水槽の中身に合わせて出せます。
内訳
30cmキューブ水槽のサイズと水量
30cmキューブ水槽は外寸 30×30×30cm、ガラス厚は5mm前後が一般的です。内寸は約 29.0×29.0×29.5cm で、 上端から2.0cm下を水位とすると約 23.1 L になります。ソイルを4cm敷いた場合、 見かけの体積は 3.4 L ですが実際に水を押しのけるのは 2.0 L で、実水量は約 21.2 L です。
ヒーターは、室温との差が11℃でフタをしている条件なら 100W が目安になります。 フタをしない開放水槽では蒸発で熱が逃げるため 120W 相当が必要です。
表記容量と実水量がずれる5つの理由
水槽のカタログに書かれたサイズをそのまま掛けた数字は、実際に入る水の量とかなり違います。ずれを生む要因は5つあり、向きも大きさも違います。
1. ガラス厚(表記は外寸)
サイズ表記は外寸です。水が入るのは内側だけなので、幅と奥行から左右2枚分、高さから底面1枚分のガラス厚が引かれます。5mmガラスなら幅と奥行が1cmずつ、高さが0.5cm小さくなります。
2. 上端の余裕
縁いっぱいまで水を入れる人はいません。フィルターの排水で水面が揺れますし、生体が飛び出します。一般には上端から2〜3cm下が水位です。ここまで引いた数字が、よく目にする「◯◯cm水槽=約◯L」の正体です。
3. 底床の空隙率 — ここを間違えているサイトが多い
底床の見かけの体積を、そのまま水量から引くのは間違いです。ソイルも砂利も粒の集まりなので、粒と粒の隙間には水が入ります。実際に水を押しのけるのは、見かけの体積のうち粒そのものが占める分だけです。
粒の隙間が占める割合を空隙率と呼びます。ソイルはおおむね4割前後、砂利で3割半ばです。つまり見かけの体積のうち、水を押しのけるのは6割程度で、残りは底床の中に水として存在します。見かけの体積をそのまま引くと、水量を数リットル少なく見積もることになります。
この差は無視できません。水換え量も液体肥料もカルキ抜きも実水量を基準に決めるため、誤差はそのまま添加量の誤差になります。
4. レイアウト材の体積
石や流木は体積の分だけ水を押しのけます。ただし自分の石が何リットルか答えられる人はいないので、このページでは重量から比重で逆算しています。溶岩石のような多孔質のものは見た目の割に軽く、押しのける水も少なくなります。正確に知りたい場合は、水を張ったバケツに沈めて増えた水位から測るのが確実です。
5. 外部フィルターと配管(唯一の増加要因)
ここまでは減る話ばかりですが、外部フィルターを使っている場合はろ材コンテナとホースの中にも水があり、システム全体の水量は増えます。薬浴や添加剤の計算では、この分を含めた総水量で考える必要があります。
ヒーターの容量はフタの有無で倍近く変わる
水槽から熱が逃げる経路は、ガラス面からの伝導と、水面からの蒸発の2つです。このうち蒸発による熱の損失が支配的で、水が気体になるときに大量の熱を奪っていきます。
そのためフタをするかどうかで必要な出力が大きく変わります。同じ水槽でも、フタなしの開放水槽ではフタありの1.5倍から2倍近い出力が必要になります。冬にヒーターが効かないという相談の多くは、容量不足ではなく開放水面が原因です。
このページでは、ガラス面と水面それぞれの熱の逃げやすさを分けて計算し、連続運転で必要な出力に5割の余裕を足したうえで、市販されている容量に切り上げています。ヒーターは常時つけっぱなしではなくサーモスタットで断続運転するため、この余裕がないと冷え込んだ日に設定温度まで上がりません。
実水量が分かると何が決まるか
- ヒーターのワット数|必要な出力は水量と温度差から決まります。表記容量で選ぶと能力不足になりがちです。
- フィルターの流量|1時間あたり何回転させるかで選びます。その分母が実水量です。
- 水換え量|「3分の1」を表記容量で計算すると、実際には半分近く換えていることがあります。
- 添加剤・カルキ抜き|規定量はすべて水量あたりです。過剰添加の多くはここが原因です。
- 薬浴の濃度|濃度がそのまま生体に効くため、誤差が最も危険な用途です。
この計算の精度について
空隙率と比重、そして熱の逃げやすさを表す係数は、素材や設置環境によって幅があります。このページでは代表的な概算値を使っており、空隙率と体積はどちらも直接入力できるようにしてあります。最も確実なのは、実際に注水した量を記録しておくことです。